【非公式】最強の「お泊まり上映会お菓子」チョイス王は誰だ!? 「菓子盆選手権」
菓子盆選手権…
それは「オモコロ」さんで開催されている真面目にふざけた企画…
これらの記事を読んだ者はみな思うでしょう。
楽しそ~~~~~~~
ぼくたちもやりたいやりたいやりた~~~~~~~~~~い!!!!!!!
そんなわけで開催しました。菓子盆選手権、野良大会。
非公式かつリモートということで器は自由。
オタク4人が集まっての開催なので、テーマもそれらしいものにしました。
今回のテーマは「お泊まり上映会」!
上映会というのは、オタクの家やホテルに集まって、感想を言ったり奇声を上げたりしながら映画などを見るアレです。
審査員を務めるのは、本人も大のチョコ好きであるみつこ。
菓子盆協会には未所属ですが、野生の審美眼に期待されています。
それでは、「お泊まり上映会菓子盆作り」スタートです!
エントリーNo.1 はつか
一人目の挑戦者ははつか。
むしゃくしゃするとお菓子を手作りする習性があります。
上映会と言えば、オタク友達。オタク友達といえば、二次創作。上映会という名目で、オタクが集まる場でやるべきことを盆に詰めました。
- アイシングクッキ―(手作り)
- ペコちゃんチョコえんぴつ(FUJIYA)
- クラックプレッツェル(無印良品)
- 南高梅入りべっこう飴(無印良品)
- きなこくるみ(無印良品)
- 和歌山南高梅ゼリー(エースベーカリー)
甘いもの・さっぱりしたもの・塩辛いもの・素朴なものと、味の系統が違うお菓子を集めました。えんぴつのラッピングがされたチョコレートは童心をよみがえらせてくれます。塩気のあるお菓子はプレッツェルを。お酒のお供にもピッタリです。きなこくるみの素朴な味わいはお茶が合います。
そして、なにより中央に置いたアイシングクッキーの山。
可愛らしいティーポットやカップの柄で、会話も弾みます。「レモン柄のポット!」「こっちには本のクッキーが」そうやってクッキーを食べていくと、下の方には『欲望』クッキーが隠れています。
そう、オタクといえば同人誌。上映会という絶好のチャンスに、本を書かせるよう差し向けない手はないのです。
しかし、よくよく考えるまでもなく、書いてくれるから友達でいるわけではない。愛しているから友なのだ。
そんな罪悪感が深夜二時にアイシングをしていた私の心を蝕みました。最後の一枚のクッキーには、本当に伝えたい言葉を綴ることにしたのです。
~ 会場の反応 ~
- 体に良さそう
- 全体的に目に優しくて癒される
- 可愛いと思っていたらどんどんオタクになっていく
一発目から濃い菓子盆が来ました。
可愛らしいクッキーと美しい友情で挟まれていますが、中身は濃厚なオタクの欲望です。
ところで今回は「上映会盆」がテーマですが、何の作品を見る設定か決めてきましたか?
えっ。あの……このメンバーなので当然のように『dele』を見るつもりでいました。
そう、今回集まったのは、全員同じドラマが好きで知り合ったメンバー。
『dele』は、山田孝之さんと菅田将暉さんが主演の、美しい映像としっとりした音楽で紡がれる、淡々としつつも心をえぐる展開で一話完結型のデジタルデータを削除するという現代に求められる架空の仕事を描いた深夜帯でありながら高い密度のドラマで各話に登場するゲストも豪華でミュージシャンや小説家など俳優以外の方々も登場して独特の雰囲気を作っている全8話では物足りな
……ハッ。
…トップバッターは参加者がすでに慣れ親しんだ作品を選んだ模様。「何を見るか」も菓子盆の評価を左右するのでしょうか?
審査員コメント
かわいい!!! 盛り沢山で素晴らしい!! 平面としても盛り沢山に広がっていて目にも楽しいけど、一番目を引くアイシングクッキーの部分が底方向に深く積み上がっているところ、最高です!!
かわいい手作りクッキーにかわいい絵が描いてあるというだけでも見る人(というか見るオタク)の絵心を誘い、その横にペン型のお菓子があるのが引き立ちます。
それもこれも「せっかくオタクが集まったら絵を描いてほしくなる」という発想からだそうですが、クッキーを食べ進むに従って段々その底にある「新刊がほしい!」との欲望が露骨になっていき、しかし最終的には「でも…友達でいてくれるだけで本当は充分だよ…いつもありがとう…」という一番奥底にある気持ちにたどり着く、そのオタク特有の暴走から内省までの流れは、この菓子盆を食べる人全員に心当たりのあるだろう感情でまことに共感を誘いました。わかる。皆ありがとう。
魂の叫びは審査員の心を打ったようです。他の参加者からも共感の声が上がっていました。
エントリーNo.2 でで
続いての挑戦者はでで。
フライドポテト好きを公言していたら、周りからポテトの情報が集まってくるようになりました。
上映会盆ということで、大好きな人たちと楽しい時間を過ごせる菓子盆を目指しました!
- マイクポップコーン(フリトレー)
- 塩羊羹(かし原)
- クランキーあげパン(ロッテ)
- マカダミアナッツクッキー
- ねりっちょソフト(マルタ食品)
- さとうのソースせんべい(佐藤製菓)
- にぎにぎおすしやさんグミ(明治)
- なぞのおしりキャンディ(キッコー製菓)
- 外国のクッキー
- ベビーチーズ
- じゃがりこたらこバター(カルビー)
- じゃがりこチーズ(カルビー)
- dele缶(中身はガム)
映画といったらポップコーンだなと、映画館風の入れ物を自作しました。紙コップにマスキングテープ貼っただけですけど、画面越しだとそれっぽく見えました。よかった。塩羊羹とベビーチーズは私が好きなので入れました。
外国のクッキーはくまとペンギンとカメとわかめのようなタコのような生き物がいます。
手前の飴はピーチ味が途中でスイートポテト味になり脳がバグるのでオススメです。おすしやさんグミとねりっちょは楽しそうなので入れました!
ソースせんべいはみんなに絵を描いてほしくて。オンラインなので結局自分で描いているのが悲しいです。
実は右上にガムが入った缶を隠してあります。上映会がお泊まりなことを想定していて、夜眠くなってもガム噛んで歯磨き免除にしてあげようと思って。
~ 会場の反応 ~
- 一気に対象年齢が下がった
- 駄菓子屋さんで買ってきた感じ
- チョコを食べやすくしてあって優しい
お菓子の種類も多く、賑やかな盆です。菓子盆がなかったためカゴにお菓子が盛られていますが、それもまた個性。
ででさんは何の作品を見るつもりで作りましたか?
私も『dele』です。
二番手も同じ作品を選びました。この質問は勝敗を左右するのでしょうか?
審査員コメント
かわいい!!! 菓子盆の盆が手に入らない、と直前まで言っていたうえに「食べてしまって買ってきた菓子が減る」とぼやいていたので心配していたのに、こんな賑やかな盆がくるとはすごい!
映画館のポップコーン風に仕立てた手作り紙コップが最高です!よく見ると雑だし裏側に至っては面倒になって赤テープを貼っていない、とのことでしたが、雑に作っても画面ごしならわからないだろうという、これまたリモートならではの柔軟さはむしろ評価したいです。
お菓子はわけのわからないというか、知らないお菓子が多い。その中には本人もまだ食べたことのないものもあって、菓子盆紹介のあとに開けて「臭っ!」とか率直な感想を言ってましたが、そう、上映会も菓子盆も“道連れ“だよなぁ…とかえって感慨深かったです。
紙コップに一手間加えて「上映会らしさ」を出したところが高評価。審査員はこちらの盆にもオタクの”業”を感じたようです。
エントリーNo.3 斎藤
最後の挑戦者は斎藤。
「差し入れにクッキーをもらいたい」という理由でアイコンをクッキーにしています。
今回は上映会盆ということで、動画鑑賞の邪魔にならない「脇役盆」を目指しました!
動画へ意識を向けたまま食べられるよう、あえて味に意外性のない、誰もが知っている定番お菓子を集めました。
薄いポテチではなくじゃがりこを選んだのは、長時間の視聴でも湿気ないため。クッキーもしっとり系のカントリーマアムで、画面を見ながら食べてもこぼしにくいように。茎わかめは私が好きなので入れました。
後ろにあるガトーショコラだけはやや高級で濃厚な味。動画を見終わったあと「良かったね…」と余韻に浸りながらゆっくり食べようと思っています。
~ 会場の反応 ~
- THE 正解の盆
- 右下に『写真はイメージです』ってついてそう
- ストーリーが好き
プレゼン順が決まったときに「最後ってことは破門枠じゃない?ぶっとんだやつの方がいい?」と言っていたとは思えない真面目な盆です。
ちなみに斎藤さんは、何の作品を見る想定ですか?
『dele』です。
全員同じじゃん。
審査員コメント
美しい!!! なんか…もう美術力が一線超えてる。一見してプロの配置で、洗練された盆のたたずまいが「生け花」の美しさをしてる!
こちらの盆はメジャーなお菓子で揃えてあって、ぱっと見でも全貌がつかめ、そのわかりやすさがまた洗練されていて清々しいです。
上映会の最中だから作品に集中できるように慣れたお菓子を食べよう、という心遣いがよかったし、ちょっといいお菓子が控えていて「これは見終わったあとに、よかったね…などと語らいつつ食べる用」と状況ごとに用意されているのも素晴らしかったです。実際は発狂してカオスになるってわかっていても想定されたビジョンが理想的だし美しい。それにしてもじゃがりこってこんなに美しく立つ? 生け花じゃん…
シンプルさが前向きに評価されました。大人しい盆ですが、審査員の目にはオタクの行く末が見えているようです。
手作りの凝った盆から始まり見本のようなシンプル盆で終わるという、「これ発表順逆のほうが良かったな…」という流れになってしまいましたが、以上ですべての盆が出揃いました。
最強の上映会菓子盆王となるのは誰なのか…
結果発表!
全部よすぎて順位つけられない!と思いましたが選手権なので…ででさんの菓子盆を優勝とさせていただきます!
でで盆は賑やかな色遣いのなかでも目を引いた映画館風ポップコーン、集まればメンタルが園児になってしまうオタクたちにピッタリの知育菓子、ソースで絵が描ける煎餅、そして不気味に安いドンキの菓子や味が信用できない謎の菓子といった道連れ的冒険心が素晴らしかったです。
ガムの効果が「今夜は特別だからこのガムを食べたら一回くらい歯磨きをせずに寝落ちていい」だったことには驚きました。なんて用意周到なだらしなさ…自分にも上映会メンバーにも甘い。今日ここにある中で一番甘いお菓子はこれだ、ということで優勝おめでとうございました!
菓子盆に人柄が出るということを実際に審査員参加してみて理解しました。本家更新も第二回開催も楽しみにしています。
「上映会菓子盆」選手権を制したのはでで!
お菓子よりも「自分と友達を甘やかそう」という思いが何より甘い、という展開は他出場者も驚かせました。
おめでとうございます!
いつも見ていた「菓子盆選手権」を実際にやってみて、出場者も審査員もとても楽しかったです。
みなさんも開催してみてはいかがでしょうか!
記事化するにあたり書き起こすはずだった音声が録れていなくて他メンバーに原稿を書いてもらうことになったりしましたが、面白かったです。みんなごめん。ありがとう。
『dele』は各配信サイトで配信中!
※我々は「オモコロ」「dele」とは何の関係もないただのファンです
みつこ